制作・背景
Kamui「ウサギとカメ」を聴く 自分のタイミングで間に合ったと思えるまで

自分だけが遅れている。その感覚を、Kamuiは「ウサギとカメ」でどう捉え直したのか。2026年5月25日配信のこの曲は、自身の冠番組「Kamui’s HYPE THE HOPE」のために制作された。発売時の本人コメントには、周囲との速度の違いを振り返りながら、今の自分の歩みを肯定する言葉がある。
Kamuiが題名の物語に重ねたのは、自分のキャリアだった。以前は遅れを感じていたが、今は自分のタイミングで間に合ったと思える、と説明する。もっと早く売れていたら「ラフスタ」に取り組むことも、番組へつながる連絡を受けることもなかっただろう。本人はそう振り返っている。遠回りに見えた時間にも、現在の仕事へつながる意味を見いだしているところに、この曲を聴く手掛かりがある。
制作の担当も、作品へ入る手掛かりになる。AbemaTVの発表では作詞・作曲、ミックス、マスタリングをKamuiが担当し、公式配信ページでも作詞・作曲・録音・ミックス・ラップに本人の名が記されている。同曲の制作をA&Rとして支えたOROCHI Studioの案内では、3-iはKamuiのトラックメーカー名義だと説明されている。MVはこの名義をプロデュースに掲げ、録音・ミックス・マスタリングをRAF Studioと表記する。配信側の個人名とMV側のスタジオ名は、それぞれのクレジットに沿って読める。
まずは公式配信先で「ウサギとカメ」を聴き、続けて発売時の発表が案内するMVへ進める。比べる相手の速さから、自分にとってのタイミングへ。本人がそう考えるに至った経緯を知ると、題名のカメを単に遅い存在として読む以外の入口ができる。5月の既発曲を、次の仕事へつながるまでの時間についての一曲として聴き直したい。
Kamui - ウサギとカメ (Official Music Video) prod. 3-i
Kamuiの公式動画
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