作品
TOMC・入江陽・Junes K「恋のこと」 ループに歌を、歌にギターを重ねた3人の共作

「恋のこと」を聴き直すなら、曲ができるまでの順番を手がかりにしたい。TOMCがトラックを作り、入江陽が歌を乗せ、Junes Kが音を加える。2024年6月5日に発表された3人の共作には、歌とビートが出会う過程をたどれる具体的な記録がある。
制作の最初にあったのは、TOMCによるメインループ、細かく切り分けたボーカルの音、ドラム。この段階のトラックを受け取った入江は、メロディと歌詞を一気に書き、シンセサイザーの音源も提供した。その後、Junes Kがギター、効果音、コーラスをサンプリングした音源を重ねて完成に至ったという。
ひとつのループから始まった曲に、歌が乗り、さらに別の作り手の音が加わる。その順番を知ると、歌の後ろで何が鳴っているかにも耳を向けたくなる。歌詞の題材は恋とお金。発表元は、曲の終盤にビートの切り替えもあると紹介している。入江の言葉を追いながら、その切り替えまで聴き通すのもよさそうだ。
Junes Kはアートワークも担当した。白い面の上に、切り取ったような赤や青、黄色の断片と、細い線が置かれている。音を足した人が、曲の外側にある絵も作っているのが面白い。歌詞を追ったあと、絵に並ぶ断片を眺めながらループやギターを追う。3人が手を重ねた「恋のこと」へ、そんな順番で戻りたい。
TOMC・入江陽・Junes K「恋のこと」(公式音源)
TOMC - Topicの公式動画
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