作品
Ole & TOMC「Chimney」を聴き直す 煙突の絵から銭湯のMV、もう一つのビートへ

Ole & TOMCの「Chimney」には、歌の入った曲と、TOMCが別にマスタリングを行ったインスト版がある。2023年8月23日に歌入り、9月6日にインストを発表した。Oleのラップを聴いたあと、その土台を作るTOMCの音へ進める2つの配信だ。
入口にしたいのは、Oleが描いたジャケットとMVの繋がりだ。「Chimney」は煙突という意味。Ole自身の煙突の絵から発想を広げ、MVは埼玉県川口市の銭湯「喜楽湯」で撮影された。歌詞と絵を作ったOleと、音楽を作ったTOMCが出演し、撮影・監督はikkoが担っている。
ラッパーのOleは、映像監督・アニメーターのTakeru Shibuyaとしても活動している。この曲では、本人の描いた絵が、別の映像作家の手で実在する場所へ繋がった。タイトルの煙突を絵と銭湯の両方から思い浮かべると、一曲に触れる入口が増える。
インスト版も、もう一つの入口になる。発表元によると、TOMCは歌入り版とは異なるセルフマスタリングを行い、ビートを新たに構築したという。先にOleの言葉を追い、次は音だけの版へ。声が抜けた場所に何を聴くかに加え、同じ作り手が音の仕上げをどう変えたかにも耳を向けて聴き直したい。
Ole&TOMC「Chimney」(公式MV)
Oleの公式動画
YouTubeで観る(新しいタブで開きます)プレイヤーの読み込み時にYouTubeへ接続します。